『気功の真髄―丹道・峨眉気功の扉を開く』
このたび、日本での初めての書籍となる『気功の真髄―丹道・峨眉気功の扉を開く』(角川学芸出版2015年3月25日刊)が出版されました。内容は本当に豊富です。気功愛好家の究極の一冊となるものです。
「気」とは何か、からはじまって、峨眉の歴史、丹道について、先生ご自身の来歴となる恩師のこと、気功法の代表である峨眉天字荘、静功の代表である周天搬運法、などがしっかりと書かれています。峨眉気功の全貌を把握でき、初心者の方々から専門家まで座右の辞書として、また導きの書として長く活用していただけるものです。
どんな本から気功を知るのかによって気功の世界の豊かさ、深さ、楽しさがまったく異なってきます。信頼できる、深い内容の本格的なものに出会うことが重要です。
漢方薬や医療に関心がある方にも参考になるでしょう。
峨眉派の特徴である、口訣はこれまで公開されたことが無いものも掲載されました。
DVDでは、峨眉の築基と天字荘が表演されています。パート練習もあります。この本一冊から、ハウツーものなら10冊以上は書けそうな内容です。
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気功の真髄――丹道·峨眉気功の扉を開く
目次
- 気功の道に入る
- 気の解説
一、よく知っているようで知らない「気」
二、気とは何か
三、生命の三つの側面――気と形・神
四、形神合一 それは生命と健康
第二節 気功の三要素
- 調身
- 調息
- 調心
- 三調合一
- 気功「煉気」術
- 以形導気(形をもって気を導く)
- 吐納行気(吐納によって気を行(うご)かす
- 以気運形(気をもって形を運ずる)
- 意随気行(意は気に随って行(ゆ)く)
- 以神馳気(神をもって気を駛(はしら)す)
- 以気調神(気をもって神を調ずる)
第四節 気功の分類
一、功法の特徴による分類
1.導引類
⒉.吐納類
3.存思類
4.静定類
5.周天(内丹)類
二、歴史の淵源(起源)による分類
1.道家気功
2.儒家気功
3.仏家気功
4.医家気功
三、練功姿勢による分類
1.站功
2.坐功
3.臥功
4.行功
第二章 丹道を尋ねて
第一節 丹
- 丹とは何か
- 外丹
- 内丹
第二節 丹道
- 道はどこにある?
- 丹道――中国伝統哲学と古代科学技術が融合した結晶
- 丹道諸派の方法と要点
第三章 峨眉の秘密を探る
第一節 神奇の山 峨眉山
- 道教の聖地――仙山福地「峨眉山は道家の第七洞天」
- 仏教の聖地――仏教四大名山の一つ「峨眉山は普賢道場」
- 武術の聖地――「峨眉山は峨眉武術の発祥地」
- 自然の宝庫「天然の中薬園」
第二節 峨眉臨済宗丹医養生学派
- 起源は道家の上清派茅山宗にある
- 佛家禅宗に属する峨眉臨済宗
- 古代丹医の「生きた化石」
- 武から道へ入る峨眉の道程
第三説 峨眉宗伝承諸師
一、開派の宗師・白雲禅師「白長老」(1200年代末)
二、密行の高僧・永厳法師(1800年末~1900年代半ば)
三、丹医大師・鎮健居士周潜川先生(1907~1971年)
第四節 主な峨眉功法の紹介
- 峨眉十二荘
- 峨眉臓腑小煉形
- 峨眉法済功
- 峨眉伸展功
- 峨眉天罡指穴法
- 峨眉按蹻功
- 峨眉珍蔵・二十四節気導引術
第四章 峨眉十二荘――天字荘
第一説 峨眉築基法(峨眉気功入門)
- 一字樁
- 通臂勁
- 蛇行蚕蛹
- 提耳根勁
- 平肩襠勢
- 童子拝仏
第二説 峨眉天字荘
第一式 平肩襠勢
第二式 両掌前起
第三式 左腿分八法
一、左勢
1.丁字歩
2.捜襠腿
3.翹剪式
4.海底針
5.鳳点頭
6.内転太極
7.外転太極
8.内扣脚
二、右勢
第四式 揮円一字
- 錯骨分筋
- 揮円嘶気
- 寒肩縮項
- 展臂噓気
- 平肩一字
第五式 左右通臂
第六式 連環三昧掌
- 須弥掌
- 鷹爪掌
- 虎爪掌
第七式 左右通臂
第八式 指描太極
- 五指正描太極
- 衝天杵
- 五指反描太極
第九式 左右通臂
第十式 降騎馬襠
第十一式 馬歩三掌
- 捧沙掌
- 撥雲掌
- 推雲掌
第十二式 平肩襠勢
第五章 峨眉静坐入門
第一節 静坐調身八法
第一要 如法入座
第二要 頭正頂懸
第三要 竪脊正身
第四要 握手結印
第五要 両肩斉平
第六要 飛肘含胸
第七要 緘口蛀舌
第八要 合眼垂簾
- 周天搬運法
周天搬運法とは何か
名前の由来と口訣/周天/搬運/大小周天
三関/尾閭関/夾脊関(轆轤関)/玉枕関
返観内視
第一歩 神与気合(神と気を合わせる)
第二歩 捨気従脈(気を捨て脈にしたがう)
第三歩 神与脈合(神と脈を合わせる)
第四歩 周天運転(周天に運転する)
第五歩 五気帰元(五気が元に帰る)
第三節 静坐にともなう重要事項
- 静坐前の準備
- 静坐後の導引
- 静坐の各段階の注意事項
終 章 師の恩に感謝して
1.運命の出会い――啓蒙の師・李正修
2.峨眉の道へ――気功医師・周巣父
3.生涯の恩師――儒道の隠師・徐一貫
4.丹医全体系の師――丹医本師・楊凱
5.丹医臨床研究の師――丹医導師・李国章
6.禅修行の実践――仏学上師・釈寂度
7.鍼灸の技を磨く――鍼灸宗師・師懐堂
8.不思議な巡り合わせ――師ではない師・李海生
あとがき
巻末資料
(目次、以上)